Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2015年全日本ノービス

かれこれ観戦歴20年オーバーですが観戦したことない競技会ってまだまだあります。ということで今季は東京開催で行きやすかったので全日本ノービスを2日間見に行ってきました。一応体調を考えノービスAのみ。

例年どんな感じなのか初めてみるのでわからないのですが、ノービスA、7月1日以降生まれの中1という年齢、人によってはジュニア、シニア飛び級ということになるんだなぁと大会を見て思いました。上手い子は滑りもスピン、ジャンプももう上のクラスへ入っても遜色ないレベルで、もっと子供っぽい演技なのかなと思っていたのとは大間違いでした。今まで見たことあるノービスはジュニア全日本に推薦ででていた子たちで、SPがないから急造プロでちょっと自滅・・・という印象の中、女子は既に昨季からとんでもない子たちがいました。女子に関しては上位はまさにそんな小娘ちゃんたちで3Lz+3Tをはじめトリプルジャンプは実装、滑りも非常に早くシャープで、強化がうまくいっているんだなと思いました。滑りは皆本当上手でした。強化選手では合宿でランビエールに見てもらえたり、今の子たちは審美眼も養われるよなと思います。

紀平選手、36人中最終滑走で男女込みで唯一の100点超えのスーパー演技。本人も演技後ガッツポーズで男前なお嬢さんでしたwまだややジャンパーな部分が強い印象ですが、そこまでジャンプだけ、という感じではなく演技の質はいいものがあると思います。全日本ジュニア、上位にどこまで迫れるかな?山下選手は山田組っぽい素晴らしい滞空時間と飛距離のあるジャンプと全体的な演技のスピードが素晴らしい選手でした。着氷がやや荒かったので点が99点まで出るとは思わなかったという感じで会場がちょっとざわざわしちゃいました。岩野さんは綺麗な衣装で雰囲気は既にシニア。上品な演技でノーミスの出来に感極まってしまってました。ジャンプがかなり刺さっていたので点が伸び悩みましたが女性フィギュアスケーターという感じがとてもいいものがあります。渡辺選手、去年もジュニア全日本推薦でしたね。今年も素晴らしく良かったのですが、上位が凄すぎなのと、ややジャンプへの構えが長い、ビールマンの形がちょっと・・・と課題も目立ちました。この4名が推薦で全日本ジュニア進出となります。

本田望結ちゃん、彼女の時が一番客席ピークでした。競技の演技、初めて生で見ましたが、「踊る」「魅せる」という点では既に一流のものを持っています。後驚いたのがスピン。かなり上手。だから演技構成の割りにかなり得点が出ました。ただ、逆に3Sだけしかクリーンで飛べるトリプルを持っていないというところ(近畿ブロックで3Loを入れていたのでエッジ系が得意?トゥジャンプがないのが・・・)そして決定的にですが滑りのストロークが短い。どうしても基礎練習の時間がかけられない弊害がでているなという演技で、本人にできる精一杯はやれているけど、じゃ上位にゆくにはどうしたら?と課題が見えてしまっているな・・・と思ったのが正直なところです。来年6年生で一旦の進路決め、というところなのかな。

男子は本当にまだこれから・・・という選手が多いかなと思いました。1位の佐藤駿選手、宮城FSCといい、衣装といいノービス時代の羽生くんを彷彿させる雰囲気がありました。去年のノービスB優勝者で今年はAで優勝。発揮力もあります。力がついてきたらどうなるのかな?佐々木選手、3番滑走という非常に早い滑走順がちょっともったいなかったですね。長久保コーチ付で滑りが明らかに他の選手とは違う、ジャンプさえ入れば楽に上位に行けそうな雰囲気の演技でした。壷井選手、アクセルジャンプの幅跳びがすごい!まだ種類は多くないですが、それでも88点まで乗せるということは他の完成度が素晴らしいということだと思います。この三名が推薦となります。

お目当てでした大島ジュニア、演技のうるさい(失礼!)感じはお父さんそっくりです。かわいい演技でした。スケーティングがちょっとあれかな。対照的に鍵山くんジュニア優真くん。女子っぽいわかいさがありました。フィギュアスケートとしてのトータルがかなり完成されていて、上手だなと思いました。4位。推薦にはならなかったけど来季以降、大きくなってどうなるかな。お父さんの演技を彷彿させるのは手旗信号感かな(笑)鍵山くんも久しぶりに拝見しました。だいぶ貫禄がついてきていますね。大島淳さんといい、プロで長く滑った後、自分の息子がまたスケートをやってくれているの、不思議な感慨で見ていました。

かなり楽しい競技会でしたが来季以降、東京近郊なら観に行こうかな、遠征してまでは・・・というのが本音。やはり私は子供の可愛さで見せる演技より大人の雰囲気の演技になって初めていいなぁと思うのと、リプニツカヤではないですが、特に女子は子供の体格だから出来てしまい、優雅な雰囲気が出せるような頃にジャンプが飛べなくなって体型変化での挫折を味わいやすいのでノービスから見てしまうと後々苦しくなりそうな気がします。ただ、非常にまったりとゆったりとした気分で見られた競技会でした。