男子SPの後の騒然とした後のフリーだったのでスタートから終始異様な雰囲気でした。重い、重いよ〜。
【グループ1】
Angelika PYLKINA/Niklas HOGNER(SWE)
「Dracula」他
リフトがきれいでした。スタートはなかなか良かったのですが、2つのスローが決まらず、後半にスタミナ切れを起こした印象。
TES45.08 PCS39.31 83.39 130.75
Stacey KEMP/ David KING(GBR)
「Art on Ice」(マートン)
曲がスタートしてマートンでやるのか〜と思いました。うっかり小塚君の滑りが出てきます。というかニジンスキーなのでプルシェンコか。完全な曲負け
TES47.30 PCS34.69 81.99 PB 126.95
Laura MAGITTERI /Ondrej HOTAREK(ITA)
「ウエストサイド・ストーリー」
「ウエストサイド〜」はシングルはともかく、ペア。カップル競技では鬼門ですね、どうしても映画の群舞の迫力に負けてしまうらしいです。以前ダンスのディシュネイ姉弟がそう言われてた位なのでね。今回、この組はジャンプ系はかなりミスしていました。
TES44.96 PCS38.63 83.59 130.18
Mari VARTMANN/Florian JUST(GER)
「Art on Ice」(マートン)
ここも「Art on Ice」だ。技術的にはまだまだでしたが滑りがエレガント。基礎力を上げていって欲しいものです。
TES38.67 PCS35.94 73.61 PB 116.81
【グループ2】
Brooke CASTILE/Benjamin OKOLSKI(USA)
「Requiem for a Dream」
体調が悪かったとのことでベストの出来というわけにはいかなかったみたいですが、全米チャンプになったのがわかる、雰囲気の良い演技だったと思いました。
TES42.72 PCS41.77 84.49 139.00
Dominika PIATKOWSKA/Dmitri KHROMIN(POL)
「Criminals」
演技後半で滑りのスピードが目立って落ちてきました。精度という点ではまだまだですが本人比でいい出来だったのではと思います。シュデック組と比べて選曲がモダン。
TES49.90 PCS38.90 88.80 PB 138.98
Anabelle LANGLOIS/Cody HAY(CAN)
「The Notebook」
ダンスステップからの2Aをはじめとして全体的に2人のムード感が出たいい演技だったかと思います。ちょっとリフトが易しいかなとは思ったのですが。
TES57.66 PCS46.39 104.05 PB 160.01
Marylin PLA/Yannick BONHEUR(FRA)
「Requiem for a Dream」
独特の動きの面白さはあるのですが、ミスが多すぎた。これは辛いな。
TES42.76 PCS39.95 82.71 131.31
【グループ3】 魔のグループ(泣)
場内アナウンスでここでペトロワ&ティフォノフの棄権が発表されました。グループ内に入っているという事は抽選まではやったという事ですね。非常に残念。場内も「ええーっ」という声が。しかもここでの練習の最後でシュデック組の男性の方がうずくまってしまいまして、それが場内スクリーンに大写しになりまして場内に緊張が走りました。会場では痛めたのが足なのか腰なのか、はたまた怪我ではなくどこか病気が出たのか、全く分からないままでした。この組はグループの最終滑走だったので時間を稼いだら演技出来るのか、とにかく他の演技者に影響が出るのではと思いました。
Maria MUKHORTOVA/Maxim TRANKOV(RUS)
「Elegy」
シリアスな美しい雰囲気があったと思いますが少しミスが多かったです。1番滑走で6分間練習の雰囲気を払拭するにはまだ若すぎるのかな。練習不足や怪我の影響だけとはいえないそんな感じの出来でした。
TES49.02 PCS45.27 94.29 150.43
Dan ZHANG / Hao ZHANG(CHN)
「The Offspring of Dragons」
やっぱり調子が悪かったのがみてとれます。この組は昨季と同じプログラムなのですが、昨季のような煌めきというか勢いというものが最後まで感じられませんでした。GPFで見た時のゾクゾクした感じがこなかったのでちょっと残念。
TES62.30 PCS55.09 116.29 173.39
Dorota SIUDEK/Mariusz SIUDEK(POL)
「ショパンセレクション」
女性の方が泣き通しで本当見ていて胸が詰まりました。結局真相は分からないままでした。コールがあってからしばらくしてリンクに出てきた2人はそれでも笑顔を見せようというふるまいに会場から大きな拍手&あちこちでスタンディングオベーション。今季の演目は現役最後、ショパンの旋律の美しさを活かしたプログラムだったので本当に残念でした。ここで規定のため次のグループまでのタイムスケジュール調整のため中断。
【グループ4】
Tatiana VOLOSOZHAR/Stanislav MOROZOV(UKR)
「The Phantom of the Opera on Ice」
ぱっと見の印象がカザコワ&ドミトリエフっぽいです。このフリーの衣装がすでにそうっぽい。演技は細かいとこはあれでしたが全体としては素晴らしい出来で、来季の優勝戦線が俄然面白くなったかと思います。線の綺麗さと男性のパワーを兼ね備えた組だと思います。
TES63.21 PCS52.79 116.00 PB 173.62
ここでペトロワ&ティフォノフが客席に姿を見せて観戦。思ったより元気そうでした。
Valerie MARCOUX/Craig BUNTIN(CAN)
「L'Amour」
決して悪い出来ではなく、ユニゾンとしては素晴らしいものがありますが、前の滑走者が良かったので比較として辛い出来になってしまいました。この組はアイスダンス的な雰囲気を追求した方がよりいいような気がします。
Jessica DUBE/Bryce DAVISON(CAN)
「Blower's Daughter」
滑りがスムーズできれいですが、怪我をした原因、ソロスピンをはじめ、全体的に2人距離が近すぎて怖い(苦笑)2人の間隔が近いとこで技をこなせるというのは技術力の評価としては重要にはなるのですが事故の後だけに本当に怖いです。ムードがかなり良く出来上がっているのでこのままでもいいのかなぁ。
TES56.27 PCS51.38 105.65 PB 164.59
Rena INOUE/John BALDWIN(USA)
「プッチーニセレクション」
スタートの3Tのミスが怜奈ちゃんの方で珍しいなと思ったら終始リズムに乗れず仕舞いの演技でした。つーか、ジョンのミスが多すぎるよな。終わった後女性を称える姿は紳士的なんですけどね>ジョン。幕張から13年、最後の演技であろうと思うとちょっと残念な結果だったなと思います。怜奈ちゃんの衣装はいつもセンスいいですね。
TES55.13 PCS52.34 104.57 163.97
【グループ5】
Aliona SAVCHENKO/Robin SZOLKOWY(GER)
「ミッション」
やっぱりすこーし堅いなと思いました。ワールドにて優勝がかかった最終は初めてだから仕方ないとはいえ勝負としては面白くなくなってしまったのが残念。技術スキルなどは文句なしの域のチームなので次に期待します。
TES59.93 PCS59.81 119.74 187.39
Xue SHEN / Hongbo ZHAO(CHN)
「タイスの瞑想曲」
ものすごいパワーで滑っていたチームが数年を経て、この曲を選ぶとは思いもしませんでした。ベレズナヤ&シハルリドゼ組がソルトレイク五輪でやった曲という事で選んだという話が象徴的ですが技術と芸術の融合としての究極を目指した今季のフリーだったんだなと思います。ペアスピンはちょっとですが、ゆったりした曲で繊細な表現(振付はローリーニコル)をみせたこの組、滑りが少し遅い気はしましたが、チャンピオンペアらしい、素晴らしい演技だったかと思います。ところでどの辺でプロポーズしたんでしょうかね?ほおにキスした時らしいですが映像ではちょっと分かりずらいです。もーごちそうさまでした(惚気)
TES65.29 PCS67.14 132.43 203.50
Yuko KAWAGUCHI/Alexander SMIRNOV(RUS)
「Piano Concerto」
滑走順がちょっと可愛そうでした。ジャンプの成否はともかくとして、やはりまだ若いチームなので時間の長いフリーですと技術的な精度がどうしても甘くなりますのでいろいろほころびが出てる演技となりました。取りこぼしがなくなれば楽に上位にくるとは思います。タマラマジックの炸裂は来季以降ですね。
TES47.89 PCS53.66 101.55 163.62
「オペラ座の怪人」
演技の密度もですがジャンプの難度も他のペアと比べて低いのでトータルでの力で逆転に成功した、という感じです。ですが優勝チームとは自力の差がありすぎだなと感じました。表現の繊細さはいいなと思います。昨季のプログラム続行だったのでより新採点に合ったプロを作り上げればまた違うのかもしれません。
TES61.65 PCS60.06 121.71 188.46
シェン&ツァオの強さと美しさが際だった試合だったなと思います。一方でベテランにはほろ苦い試合になってしまいました。今これ入力しながら何度泣いていたか(苦笑)皆が力を尽くしてこその競技なのでこの大会をもって引退をするというチームが力を発揮出来なかった事が本当切ないです。日本のファンにお別れを言いたいと来てくれたのはファン冥利につきます(またそういう選手が多かった)だからこそいい演技が出来なくなってしまったのが残念でした。
新しい力の台頭もありました。北米ゾーンのトータル力か、ユーロ圏の技術力か、アジア圏のパワーか。次がまた楽しみです。