Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2014年NHK杯

大阪遠征、非常に暑く、熱い競技会でした。今年は土日のみだったので(無理すれば金曜もいけたんですが、休みずらかった・・・)やや消化不良感がありましたが、それは自分の問題なので大会としては面白かったと思います。

女子、村上選手のキックアウト&宮原選手のミスも出てと女子のGPF出場記録が途切れたとありましたが、巡り合わせがねぇ。だって知子嬢はカナダ3位で本郷選手の上でフリーは実は2位。もう少し滑っていれば・・・とか思ったんですが、今季はたまたまなのでそういう年があってもいいのではと思います。ジュニア女子に関しては昨年で日本選手の出場記録が途切れていてさらに前年が宮原選手のみ。宮原選手が本来ジュニアの年齢なのを考えると、そういう巡り合わせの年が今年のシニア女子なんだと思います。もっと沢山の選手がこの世代にはいたんですけどごっそり引退した事件や、庄司選手のように怪我で低迷ということもあり、選手層が厚いとはいえ、儚いです。今季のJGPFは日本選手3名出場しますので順調に繋いで欲しいなと思います。加藤選手は随分印象が変わりました。SPは残念でしたがフリーはノーミス。ジュニアカテゴリーで全日本を経験していますから(初年度新人賞でしたよね)慣れれば結果は付いてくる、典型だなと思いました。滑りも早いなと思います。

アリョーナのSP、素晴らしいですね。先シーズンどうしちゃったんだろう。フリーはちょっと・・・でしたがEXも良くて、レディスシングルという砦を守ってくれる選手がいるのは嬉しいことです。グレイシー・ゴールドは昨季のNHK杯も来てましたが、キャロルコーチ師事前なので印象が残らないというか・・・それが今季のフリー、生で見て、圧倒的なスケーティングでちょっとレベルが違っていました。名コーチにつくということはそういう事なんですね。可愛いだけでなく実力も。今季こそメダルが狙えるかな?

男子、村上大介くんのことは別ページでちょっと語りたいので(笑)他、無良選手、グランプリシリーズでも最終滑走の重圧って感じるんだということが逆に良くわかりました。日本選手の最終滑走率って案外高くて、最近はラスボス感満載な事が多かっただけに「緊張する」という心理が伝わり、それが普通なんだなぁと。靴の調子もあるのかもですが全日本は追う立場でもあるし追われる立場でもあるので、自分を信じて、まずはGPFを楽しんでください。羽生くん、SPに関しては実は練習出来ててもラストの3Lzコンボが入ったのか疑問です(苦笑)結果として怪我前のチャイナSPと同じミスだという指摘くらい誰かして欲しいんですけど・・・。4Tは完全に曲かけ練習出来てない影響と中庭君にコメントされてしまいましたが(苦笑)本人比でジャンプの軸が大きいように思いました。でもスピンなんかはオールレベル4というあたりがすごいよね。フリーは練習では全てのジャンプきれいに決めてましたけどちょっと力みがみえたかな?滑り出したらスピードが全然なくてこれは・・・と思いました。初めから4Sは抜くつもりであったと思います。それでも彼の強いとこは後半のジャンプ&コンビジャンプを外さないところ。1A+1Lo+3Sにはさすがにどっきりしましたが3A+3Tを後半に決めているのとフリーだと毎回雑になるスピンをきちんとやっていたので要所は締めていたと思います。

なので見た目の善し悪しはさておき、採点ルールをよく理解した構成に対し、アボットくんはねぇ。会場でブーイングになってしまう気持ちはわかりますけど、構成だけみると点が出ないんですよ。彼スケートアメリカでもフリーで順位を落としていますのでジャンプの位置をもう少し見直しした方がいいと思います。彼の繊細な表現力は見ていて素晴らしいんですが、競技会となるともう少し荒さというか強さがあってもいいように思います。

ヴォロノブは印象が強くなりました。グランプリファイナルですね。羽生くんの後滑走という難しい位置でも大きく崩れることなく順位をキープ。ロシアはワールド2枠、今度こそ、3枠復帰を祈ります。

私、エラジバルデかなり好きかも(笑)ダンスに走り過ぎるスケーターよりはとスポーティーな表現の方が好きなので(スポーツですし)すが、バルデくん、佐藤組っていう感じがやっぱりあるんですよね。有香ちゃんが実はダンサーとしても優れているその系譜を受け継ぐ選手がついに現れたと思っています。ジェイミー・テンくんのハレルヤも荘厳さがあって素敵でした。知り合いが彼のファンで追加エントリー先が日本開催の競技会でそれでいい演技だったということでファン冥利に尽きるというか羨ましいなと思いながら昔を思い出していました。

ペアは強い印象がやっぱり川口組。技術表現も突出していると思います。ジャンプスキルがカナダペアが高いので得点としては後塵、ですけど私は生観戦だとペアが一番好きなので(実はね)ドラマ性が強くて技術もあって・・・と見ていて得した気分になります。EXも文句なしでこの組が一番良かったです。

ダンスはちょっとメリチャリやテッサ&スコットの抜けた穴の大きさを感じていました。パートナー変更やら外野が賑やかなカテゴリーで一から覚え直し・・・(汗)優勝したウィーバー&ポジェは力みのない美しい演技でそれはそれで個性でしたが、王者の迫力がこの機会に出てくれば上海開催のワールドなら「穫れる」んではないかと思います。ユーロ勢の濃さや演出力がプラス欲しいな。気になったのは3位に結果として入ったハワイエク&ベイカー組。私あまりジュニア時代には熱心でないのでほぼ初見なのですが、メリチャリのデビュー年を彷彿させる可愛さがあるな・・・と思いました。昨季のジュニアチャンプということなので成長を期待して。リード組はEXに登場せず心配・・・平井&マリオン組、女性は元はシングルスのスケーターなので不思議な感じがしました。過去にダンス経験を経てシングルに復帰して全日本4位になった選手もいますので滑りが良くなるとジャンプ飛べるようになるかもよ??

昨今の競技プロの難しさもあって、EXがちょっとときめかないな・・・と思う内容でした。川口組とアリョーナとアボットくらいかな。羽生くんのも良いですがむしろ「花は咲く」で身体に負担の少ない演目で良かったな・・・という感想(おいおい)彼の新EXはいつ見られるんだろう。織田君&あっこちゃんのスマイルオンアイスは、この二人ならもう少しポップに転がした方がより良かったかもしれませんね。

豊の部屋改め信成の部屋になりまして、口数の少ない選手対策で事前アンケートを取る方式は良かったのですが、内容が日本人ならではというか、よその国の人って日本人ほど「食」にこだわりがないんですよね。イタリアやフランスがいたらもう少し面白い内容になったかもしれませんが、そのあたりちょっとグローバル感が足りないと思いました。アボットに歌わせたのはすごいですけどね。日本選手はオール拒否。そして宮原選手の塩対応に(優等生なのはいいことだと思いますけど)今後が心配になりました。マスコミの露出が増えることに成績が極端に下降しそう・・。

来年は長野県開催。スケートリンクになっているところ、そんなにないので開催場所が限られますね。集客するんだから体育館に氷張ろうよ〜。そして来季からカテゴリーチケットの販売を是非!