Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

平昌五輪(9)アイスダンス

SDの貯金でFDを逃げ切るという、息詰まるような、接戦でした。前回五輪から1位2位と3位以下が少し間が開いてしまうのが気になるし、その差を埋めるのはどうしたらいいのだろう、マリパトチームの席巻ぶりも凄まじいなとも思ったりしていました。

たられば・・・ですが、SDでパパシゼの衣装トラブルがなかったらもっとSD点が出たのだろうか、なんとなく、力を尽くした感じにならなかったのが少しだけ残念です。

でも、どの組もFD素晴らしかった・・・と言えるほど放送してくれてないんですが(怒)

シブタニ組、技術の確かさに強いパッションが出るようになりました。上品な演技をやらせたらもはや世界一なので、トップを狙うとすればさらなる技術の向上に、ヨーロピアンのもつ「廃頽的」な雰囲気。きょうだいカップルだから・・・・というのはまだ早計でかつてのフランス、デュシネイ姉弟のような前衛性が出てくると本当強いのではと思います。ヨーロッパの方はそのあたりすごく上手だなと思います。

逆に廃頽的な雰囲気のあるアメリカハベル&ダナヒュー、色っぽい衣装でした。ただ、フリーの要素になると少し弱いなという気がしていました。全米勝ち上がりだから実力も逆転しているのかなと思えば、またもフリーでミスが。なかなか難しいですね。

ボブロワ&ソロビエフ組、盲目のキャラクターを演じるという発想、すごいですよね。視覚、視線に頼らない演出はテサモエもやっていますが、全編でやるというのはすごい。足元の冴えがもう少し欲しいところです。

カッペリーニ&ラノッテ組、白衣装がいいです〜wかわいいカップルでしたが可愛いまま円熟味を増して、ダンスの明るい印象を常に演出してくれました。トリノワールドメダルいけると思います。そうしたら、どうなるのかな。

パパキダス&シゼロン、全身の音楽表現が違いすぎです。「ミエ」に当たる部分が弱いので流れて見えるきらいはあるのですが、それでも今までのカップルとは違う味わいです。SDがラテンで、やはりあまり得意でないところで衣装のトラブルを超えてのフリー1位。しばらく時代が続きそうです。女性がマリーさんにも似ていますね。

大トリ、そして3大会のメダリスト、5つ目のメダル、3つ目の金メダルとなりましたヴァーチュ&モイヤ。フリー2位という形でしたが、王者の演技でした。SDもFDも貫禄が違う。バンクーバー前、この組がロミジュリやったら泣くというくらいの可憐さのあるカップルが世界を文字通り牽引するスターになりました。NHK杯の段階で今季で最後と言ってました。ひとまずお疲れ様でした。

 

村元&リード組、15位タイ、で渡辺木戸組と並びました。雰囲気は文句なしなのであとは基礎の滑りのスピードとターンの切れがでてくると夢のトップ10入りが可能かと思います。クリスの膝の調子がよくて、良かったです。昨季のポエタを五輪で見たかったような気もしました。

ダンス、久しぶりにちゃんと見まして、時計を逆回ししてこの四年を遡ろうかなと思います。