Minato Sugisawa's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

V6 26年目の決断

今回の報告は、今までで一番辛い、辛い報告でした。今回に限って、リリース日時の3月12日16時前のファンクラブからのメールからTwitterのTLがざわざわしていたのを見てしまい、決していい報告ではないんだろうなという雰囲気が漂ってきて、その時点で心臓が持たない感じでした。外出していて、用を片付けた後、実際に知ったのは16:30頃でそれでも普段よりはかなり早く知ることになりました。金曜日の発表は多少マスコミに抜かれないように、抜かれても憶測が飛び交う平日よりは動きが静かになるよう最大限の配慮だったと思います。動画でも書面でも自分たちの言葉で紡いだ報告に、何て繊細なんだろうと、胸につまる思いです。文春が3分フライング、スポーツならフライングは失格退場なんですが、そうまでもして速報にこだわる理由って何だろう??V6の場合は速報性より人としての真っ当な報告を重んじるのは四半世紀のキャリア故でしょうね。

個人的には25年より次の5年の継続の方が大変だろうというのは感じてました。身体の故障が顕著になってきて、「歌って踊る」というジャニーズのフォーマットをどこまで踏襲するのか、ボーカルグループへの転身でも全然良いと思うのですが、それは「アイドル」としてはどこかで線を引くことになるのでその点を丁寧に説明する期間が必要だろうと。ダンスの世界ではシルヴィ・ギエムが50歳で引退、吉田都さんが54歳で引退しています。身体能力を維持するには1公演に対し、準備期間を長く設ける必要も出てくるので必然的に露出が減る方向になるのかなと思っていたら、彼らは解散し、V6としての活動に終止符を打つことを選びました。剛くんの退所への意思がきっかけとはいえ、「理想形のアイドル」という姿の維持の難しさは全員感じていたと思いますので、潮時だったのかな。

あと、次の5年へのキーパーソンは剛くんだろうなというのも感じていました。ジャニーズは「歌って踊る」というフォーマットがある一方、大手芸能プロダクションとしては広告ビジネスに合致するタレント育成も不可欠です。YouTuberやらオンラインサロンやらダイレクト課金の仕組みができ上がりつつありますが、これらは認知がつく前から収益化するのは大変です。まだまだ認知獲得の力は圧倒的にTVやラジオ、出版物が上で、そのメディアのレギュラー仕事を剛くんは相当前からやってないのは継続性ありきの仕事が苦手なんだろうなと。唯一が交代制の「アメジバ」で、あれはタレントパワーが必要とは思えないし、歌番組やコンサートは「歌」のプロモーション活動なので基本ノーギャラで事務所持ち出し。(ダイレクト課金としてファンクラブ制)その代わり歌のヒットで印税が入ります。ジャニーズがまず音楽メディアデビューを「デビュー」と位置付けているのはそういう仕組みでジャニーズデビュー年齢上限と言い出した理由はそこにあると思います。吉本もですが、消費者が一番いる導線に強いプロダクション故、個性の強い人にとっては年数を経れば経るほど規制の大きさに違和感が出てくると思います。スター性があるから前に出てくるのに、スター性があるが故にレギュラーを持つために必要な同調性に苦しむことになる。。。。変化を好む剛くんにはなかなか難しい状況だったのかなと思います。

それでもね、私は同一グループを維持する方を選んで欲しかったと思います。活動をしていなくても、フォーマットが変わっても築いた歴史が相当なストロングポイントであるということを享受した方が説明が少なくて済むと思うんです。「ジャニーズの」「V6の」という看板=信頼と実績&今なら法令遵守、これらを利用して好きなことをやればいいのに。Kトラでの坂崎さんの発言もおそらくそれを惜しんでのことだと思います。ただ、 ALFEEさんはかなり割り切ってバラエティにNGなしで出るので剛くんにはちょっと酷ですが・・・。
宮沢りえさんの仕事へのアプローチを間近で見ていたら、(彼女はフリーに近く、仕事の受注は結構な頻度でオーディションの結果です)

オーディションを突破してでも得る仕事にやりがいや面白さがあるというのも理解できます。剛くんの感性ならそこに影響を受けているのは想像できますし、迷いっぱなしの不惑を乗り越えるため、自分なりのチャレンジが独立という決断なんでしょうね。

2019年春からの退所の意向で2年近く空いたのは、昨年の2020年11月までの予定がコロナ禍で軒並み中止になった結果、1年延びたのかな?という気もします。他のメンバーがちょこちょこ仕事が入っている中、剛くんだけ全く白紙でしたし、ネクジェネでALFEEの話がちょいちょい出ていたとき、「僕らトニセンはアルフィーを目指す」と発言していました(調べたら2020年8月15日放送です。今聞くと重い)。
また、2019年の「カノトイハナサガモノラ」はある種の「覚悟」を感じる内容でした。

この間に出ていたものにはいろんな想いが詰まっていたんだろうなと想像すると結構苦しくなります。そしてあと約半年、きちんとグループにお別れを言える時間を用意してくれた優しさには感謝しかありません。
この土日、何をやっても何を見ても(注、単なる文章です)V6に結びついて、そのたびに泣きたい気持ちになりますが、一方で泣くことを我慢している自分に気がつきます。私、ひょっとして一番悲しいことには我慢しちゃう性格なのか??ダメだな・・・。でも、本当我慢しちゃっています。今文章で吐き出してようやく落ちついてきました。

「歌は作り手の青春を勝手に聞き手が、
自分の青春がごとく、共有することです。」
遅れてきた青春に、お別れするその日まで。5人は事務所に残りますし、トニセンも継続する予定です。avexとの契約次第でしょうが、恐らく歌番組への露出は減ることになりそうですので、V6の最終形をその日まで享受したいと思います。