Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

風の時代に

本日のエントリーはまだ気持ちがついていけない人は飛ばしてください。
この間賑わせている件についてになります。

 

 

今回のジャニーズ事務所で起こっている出来事について、一言「無料広告ビジネスの終焉」かなと思っています。事の真偽は当事者がいないことなので功罪については私は語りません。ただ、集団で活動していく中で一定数犯罪的、反社会的な嗜好が混ざることは避けられないのではというのが私の意見です。まして日本は基本全体主義なので場の空気でどうとでも変わりますし、うすうすは気付いていたけど言い出せなかったという発言もとても理解できます。動物の本能としての「畏れ」は強いものに対峙したときに感じて当然。で、押さえつけられたことが「リーダーが交代」した時に噴き出してくるのもよくある話です。そして当然他でもあると考える方が自然です。いじめがなくならない理由でもあります。それらを「黙認」していることが罪であるというなら私も同罪。現在進行形でいえないこと、墓場まで持っていく覚悟のものは多数あります。この件で批判できる人はよほど品行方正に生きてこれたんだなと羨ましい限りです。それもあり個人的な生存戦略として危うきは100m先から避けて近寄らない、自分で身の丈にあった額を稼ぎ、その稼ぎの範囲で生活する、という生き方を選んでいます。だから正すべきは危うい状況に対してどうガバメントを効かせるかですが、その答えは出したのだからあとは少しでも風通しが良くなる方法を探って欲しいです。事務所に対して一言あるとすればファンクラブ会員向けに少し説明があってもよかったのでは?V6の最後のコンサート後の公演参加お礼メール、最終日のメールにとても感動したのです。言いにくいこともあるとは思いますが、ひとつひとつ少しでも誠意が見える対応が必要だと感じました。

解せないこと、V6ファンの視点で・・・というとたくさんありますよ。「ジャニーさんが唯一恐れていたジュニア時代の坂本くん」という、V6ファンなら知る鉄板ネタと今回の件が結びつかない。「売れる人はスタートから違う」という格差がベースにあるならそれはまた残酷な話ですが。ジャニーズに関わりがなかった人から批判コメントはあっても近しい人からのコメントはない。元ジャニーズの方々のコメントもない。山下達郎さんの炎上があるのでノーコメントの方が今はいいとは思いますけど、同じ媒体で擁護と批判両方の記事が出るのはビジネスライク的にABテストで記事を出している?とか、そもそも代理店が静かなのは何で?とか。最新の文春では相変わらず批判記事を出しながらグラビアで山下智久くんが出ていたり。七人目のV6の記事が出てその後フェードアウトしたり。これは相当マジクレームが入ったのかな。V6ファンは大人が多いから正しい抗議の仕方を知っているのが誤算でしたね。今回の件で岡田くんが退所という形になり、なぜ目に見える形での対応がよりにもよってV6関係だったのかというのが本当に残念で悔しい。もっと華々しい独立をさせてあげたかったです。

そもそも井ノ原くんの現在の地位も滝沢くんのために用意されたポストの後任なので「ポスト廃止」でもよかったのに。ビジネス的な胆力はこれからだとは思いますし、井ノ原くんが社長を引き受けた時点でマネジメントに向いているトニセンの残り二人も今後経営寄りになるのでは、というのはちょっと覚悟しています。救いは井ノ原くんを取り巻く同業者、仕事仲間が本当に心配して擁護が非常に多い。人を上手に巻き込んで、無理せず、クレバーに立ち振る舞ってください。祈ることしかできませんが。

「無料広告ビジネスの終焉」・・・過去VTRのバックアップをしていて感じたことですが、20年前と比べて今TVに出稿している企業が本当に減ったよなと。今回の騒動を理由に単に出稿をやめたいだけなのでは?と思いました。声が大きかったスポンサーをみてもネット販売の比率が増えている企業が多いですし、その出稿コストってマスに比べてもお安く済みます。業績も厳しい、酒税の増税もあり、そもそも消費が冷え込むタイミングでしたので必ずしもジャニーズの騒動に対する結果ではないと思います。逆に申し訳ないですが、V6がジャニーズが出てたから買っていたという商品はほぼなかったです。「ピノ」と「山形米」くらいかな。実はタレントパワーに頼っている商品はよくないと捉えてました(毒)代理店さんの忖度具合ももっとえげつないでしょうし、失礼を承知でいえば以前ほど旗艦商品にジャニーズ系は起用されてないです。ジャニーズもそこまでしてTVに出たいのかな??TV出演のギャラもそんなに良くはないみたいです。むしろタダだったり??事務所で制作費出していたとこもあったのでは?という疑問もあったりします。各企業の「売り上げ構成比」って気にした方がいいと思うのですが、TV局も新聞社も出版社も自分たちの役務に対する純粋な売上ではほぼ赤字です。多くの企業は不動産収入が収益の柱で、このあたりが「ジャーナリストの質が悪くなった」と思われる理由です。TV・広告・出版業界は稼ぐ力のない人が編集権を持ち、情報を出しているという、恐ろしい構造で成り立ってます。問題が収束してももう元のようにはならないだろうなと思います。

ひとつ皮肉を込めて。元々「何が文春砲だ」思っていたところに週刊文春の一連のキャンペーンをみて、と同じ出版社の「Number」を買いたくなくなりました。「Number」は好きだったのですけど、文藝春秋社で出ている出版物は所詮「同じ穴の狢」かなと、こういう形のブーメランは想定していたかしら?

今回の流れはコロナの緊急事態宣言から始まり、東京五輪北京五輪までの流れを彷彿とさせます。この時もエンタメのひとつである「スポーツ」「フィギュアスケート」への気持ちに冷水を浴びせられたようでした。今回の件で「V6」「トニセン」への気持ちは全く変わりませんがエンタメ全体としては前から時々書いてますがこれ以上増やす気はないという思いを改めて。連日の報道にネットを見ないようにしていましたが、うっかり被弾すると苦しくなりました。岡田くんの退所の報は特に。

THE ALFEE「鋼の騎士Q」の歌詞が刺さります。
高見沢さんの感性・・・(涙)

風向きは
突然変わる/
立ち位置で変わる/
追い風に変わる/

もう少しと信じて。

そして、「ブイロクの木」の存在。10月2日の会見後、「ブイロクの木」を見に行きたいな・・・とまず思いました。インスタで「ブイロクの木」をアップしている方がいて成長記録は毎日見ています。花が咲いたり、実がなったり「成長をするもの」を残した彼らの感性を私は信じていきたいです。どんな形になっても理念はここにあると。