Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2023年GPF 雑感

テレビを新調した後のGPFでした。TVを見る用の座椅子も入れましたのでTV見やすい〜ということで中国開催でほぼライブ放送ということもあり、地上波の方で見ました。ペアとダンスが追えないですが・・・。

女子シングル、坂本選手のGPF初優勝。大きいシーズンの後バーンアウトしがちな坂本選手が中間年の今季はメンタルを安定しクオリティの高い演技を見せています。完全にステージが上がった感じ。北京五輪時の女神感が戻ってきてなと思います。どういう心境で、どんなコントロールをしての境地なんだうと思います。女子フィギュアもどうしても大技がクローズアップされがちで強い瞬発系の筋力ではない坂本選手には葛藤の連続だとは思うのですが、技のクオリティを高める方にシフトし、今季はさらに美しく、説得力を増した存在感を出しているなと思います。五輪メダリストでワールド二連覇という、実績は十二分、先人が偉大すぎてちょっとキャッチーさがないのかもですけど、「スケーターオブスケーター」としてそろそろ大事にして欲しいな。そういう選手になりつつあります。

ベルギー勢の躍進。本物を見ることで、大多数の中から見たものを自分の感覚に落とし込める人が次世代の選手として台頭するんだろうなと。日本は既に定期的にそういう選手が生み出される土壌が出来上がってますがルナ・ヘンドリックスの躍進で次世代が早々に登場したという印象です。ニーナ・ピンザローネ。昨シーズンもシニアだったようですが全休っぽい。怪我があったのかな?印象としてはジャンプの小ささが否めなくて、今後苦労するかもな。先輩であるルナ・ヘンドリックス、背中のテーピングが痛々しい・・・。それでもまとめる強さでした。ユーロ系はロシア以外で大技をこなす選手が出てこないですが、滑りのよさ、表現がこちらもワンランク上という感じがしました。

3位に吉田陽菜選手。素晴らしいのですが、苦言としてSPが毎回悪すぎです。FSが結構な得点を叩き出せるということはSPももう少し得点が欲しい。SPから3Aを投入するのはいいとしてコンビジャンプが3Aの影響で崩れてしまうのなら3Aはまだ回避すべきだと思います。それは昨季の全日本も同様だったと思うので。SPできちんと上位の点を取る戦略を考えて、少なくても3Aをミスしても65点くらい残せるような演技を目指すように。でないと今年の全日本も苦戦すると思います。

住吉選手の方がSPは良かったですが、今後は大舞台での戦い方も求められますね。SPは結構面白い演技だなと。ミーシャ・ジーなのですね。日本選手の振り付け多いな。

レピトは完全に時差ぼけでは?北米勢・ユーロ勢苦戦が見えたので。全米頑張れ。

男子、マリニンのGPF初制覇。母親、タチアナ・マリニナさんとの母子での制覇になります。ものすごい感慨です。マリニナさんは技術が圧倒的に正確なスケーターでしたが当時の大国主義にあまり点数を出してもらえなかったスケーターのひとりです。GPFの制覇は本当に嬉しかった。その息子マリニンもTES偏重のせいかやっぱり点数を出してもらえない印象ですが、基礎のスケーティングはともかく、音楽に関する感性は結構いいものがあるなと思っていたので早々にGPF制覇となりました。あの技術でPCSが追いついてきたら当面無双ですね。

2位宇野選手。負けず嫌いw何だかんだで日本人最上位です。4+3を普通に戻してきているのにびっくりです。選手である以上、勝負の場面が多くなるわけで、その瞬間に勝負師のスイッチが入る印象ではあります。多分日本人トップとして全日本も勝ち抜けると思いますけど、頂点を目指すにはやっぱり技術にも拘らないとね。

3位鍵山選手、今は我慢ですね。というより全日本にピークを作らないとワールドまで安泰とはいえないかなら。ちょっと全体的に大人しい演技でした。あくまでもNHK杯比ですけどね。4Sがいつも通りとはいえ、ちょっと軸が外れ気味ですね。

4位、アダム・シャオ イム ファ。SPは時差ぼけ?今季の躍進を考えると残念でした。ただ、GP中国は出過ぎ?演出はリショーさん風味満載ですが、比較されるとちょっとどうかなという印象です。ユーロチャンプを目指すことになると思います。シーズン後半の戦いを楽しみにしておきます。

5位、三浦選手。胃腸炎お大事に。ジャンプ全部決めたね・・・(汗)手負いの虎感。

6位、ケビン・エイモズ。転倒の仕方が痛そうだった。フランスが2名か、五輪に向けて何気に強化が順調そうですね。演技が面白いよな〜。

ジュニア勢は男女とも日本勢の優勝。島田選手はさすが、上薗選手は躍進。中田選手は頑張ったね〜。中庭先生情報が面白かったです。MFアカデミーまたひとつ目標達成です。

今回解説に町田くんが入りました。独特ですね。思ったより語彙が美しくないw「題名のない音楽会」での解説は唸るものでしたがご自身の演技の時体温が一度上がったというのが隠しきれない負けず嫌い、アスリート魂を感じます。配信の解説で聞きたい感じがします。

全日本まであと少し。どうかいい演技を。いい笑顔で。