Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

Go To トラベル Go To 未来?

なんで全角英数、全角空きなのよ??

私は旅好きですが、このプロジェクトに関わる団体、施設はほぼ使っていないので今までも貢献度が低いし、今回も恐らく除外になるのでどういう仕組みか理解をしていないです。某有名インフルエンサーさんが「レバレッジ」という言葉を使ってこのプロジェクトの趣旨を説明をしたブログを読んで、「なるほど」と思いながら、「でもなあ」という想いを持ちました。

今回の新コロナ禍というのはリーマンショック東日本大震災の時と違い、「サービス業」「零細企業」「感情産業」を狙い撃ちにしたものですので消費の落ち込みは生活必需品はさほど大きくないし、世界の流れを3年進めてしまったと言われてまして、今後起こりうることが一気に顕在化したのが特徴です。日本は超高齢化社会に向かいますのでそもそも外出欲・購買欲の鈍化が進みます。消費欲の強い層については「インバウンド頼り」とだったというのがここ数年の図式でした。そしてロックダウンについては一旦は世界ほぼ一斉でやってみて、2ヶ月が限度だということも、世界共通認識となりました。経済界は消費活動については今後は「自粛しない」と舵を切ったのです。で、それはいいのですが、「元に戻すこと」が正しい手法なのかなというのが今回の内容になりますし、元々インバウンド頼りだった業種に対し、内需で補填することに無理があります。

「アフターコロナ・ウィズコロナ」でいわれているキーワードがいくつかあります。
①人ではなくモノが動く時代
②オンラインファースト オフラインプレミアム

①は恐らく可視化されている状況と思いますが自分の命令によって「モノ」が動く世界になります。だから指揮系統が人間から人間という動きがそもそも古い。ここの整備が今回のコロナで一気に進みました。「人対人」は大事なファクターですし、まだまだ受け取れる情報は圧倒的に多いですが経営層は産業ロボットの導入促進を起案していたり予算組をしているはずです。

そして②に当たる考え方が全く整理されないまま見切りで走ってしまったのが今回の「Go Toトラベル」かなと思いました。残念ながら今回のコロナ禍で、当面は体感するものは非常に贅沢となりました。人が動いて、お金を落とすという発想が旧来型で、「間違いのない個室空間で移動」「衛生対策が全く問題がない状態でお出迎え」(チェックアウトまで同一の従業員のみで対応など)そのコストをかけてまで行ける人、迎えられる施設のみが対象にならないといけないはずです(そしてその概念を世界にアピールして世界の富裕層を呼び戻す)レバレッジを仕掛ける先の対象者がやや雑で、公共交通を使うことに疑問を持たない、お金だけ持っている人を刺激してはダメで、その過程に圧倒的なプレミアム感を持たせる演出が必要でした。そういう人たちなら、保守的な人も黙ると思います。でも、そこまでして行きたいかな?東京の居住スペースは狭いですが、圧倒的に便利で食事も間違いないし、選択肢が多いのが「東京」です。意外と都内自然も多いですしね。

かわいそうなんですが、コストありきの宿泊業の専業生き残りは無理だと思います。テレワークや農業が生業の、その地域で活動できる人によるサブビジネスでエッセンシャルな部分はロボットが対応する形にしないと難しいのかなと思います。
ちなみに海外の安いホテルはチェックインの時間は事前連絡、あとは勝手に、チェックアウトは電話して鍵をポストに放り込んだりと人を介さない仕組みになっています。「Go To〜」はコロナが収束しているならよかったんでしょうけど、まだまだ途中経過な状況では中途半端な延命措置という印象です。

そして業界延命といえば「エンタメ」も。ALFEEさんのチケット販売がeプラスでメモリアルチケットの値段が500円増しということでそれは勘違いでしたが、チケット販売代理店やJASRACのあり方もちょっと??と思っています。チケット販売代理店の役割って、手数料ビジネスだけでなく、得た利益を再分配する仕組みがあればそうは思わなかったのですが、人気公演は取れない、謎のプレミアムサービスで課金する仕組みだけある(そしてそれら公演がなくなった今、どうするんだか)カラオケ禁止令が象徴的です。人気のある人はすでに投げ銭(ダイレクト課金)の仕組みができていて、オンラインなら代理店を介する必要、なくなってしまいました。恐らく今後は配信とオフラインなら電子チケットの二本立て&海外配信、これを機会に業界再編しないと「変わらなければ替えられてしまう」典型の業態です。シアターモリエールクラスターは「旧来型」に固執した故のしっぺ返しだよなと思いました。

以前も書きましたが無観客なら屋外で文化財前でライブすれば、モノが動く時代の象徴のような映像美のあるライブと、観光地・ランドマークを見られる両方を満たせるのにな。「音楽の日」のMisiaさんのような感じがいいですね。