Minato Sugisawa's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2022北京五輪(4)個性の融合 振り付けの世界

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選手の技術に合わせて、どう魅せてゆくか、その大きなファクターを握るのが振付師になります。選手が飛びやすいテンポの曲、音のアクセントにハイライト的に入る印象的なポージング、ステップでの曲想表現などなど。シングルのみですが北京大会の振付師リストを作りました。人気の振付師さんはここ数年そんなに変わらないですが、今回の特徴としてはブノア・リショーさんの大躍進でしょうか。結果一番人気です。ペアも振り付けていたりするのでその守備範囲の広さに驚きます。ダンスはモロゾフ健在。ロシアは割と自前主義です。男子に関しては日本とアメリカそれぞれ同じ振付師だったりして、スタッフとしてはなかなか複雑ですね。

ブノワ・リショー
坂本花織、髙橋大輔、紀平梨花など
坂本選手の「アメリ」がセンセーショナルだったブノワ。先日NHKの番組で特集されました。振付師の拠点が北米に偏るところ拠点がEU(フランス)であるであるということがEUの選手には依頼しやすいのかな。


アメリ」全日本が圧巻の内容なので本当はそっちを貼りたい。。この年齢に合った刹那な雰囲気があります。


紀平選手。側転!技術がある選手ですが、プラスでインパクトを与える内容に表現としての強さが演出されてました。

見せ方のインパクトだけでなく、ヨーロッパの文化を背景にした退廃的な雰囲気が仄かに感じられるところが他の人とはちょっと違うのかなと思います。日本の選手だと山本草太選手に滑って欲しいな。

シェイリーン・ボーン
羽生結弦宇野昌磨樋口新葉、ネイサン・チェンなど


ボーン&クラッツ組時代の圧倒的な明るさのある表現がそのまま振り付けの世界で活かされています。ハイライトの作り方がとにかく上手ですし、プロになってソロスケーターとしての演技でもエネルギーが強い。自身が「太陽」というような発散力があります。


樋口選手「ライオン・キング」樋口選手は女子の中でも運動能力自体が高く、身体の反応速度が非常に高い。そのパワーを最大限に生かした場を制するような「王」の名に相応しい素晴らしい作品となりました。

ローリー・ニコル

ミシェル・クワン村主章枝、鍵山優真、ヴィンセンント・ジョウ、河辺愛菜、ボーヤン・ジン、浅田真央
彼女を有名にした1996年のワールド、ミシェル・クワンの「サロメ」です。この頃のフィギュアスケート女子は「Girl」には点を出してくれなかった。そのアンサーとしてこの作品があります。以来、本当に沢山の作品を生み出してきました。強い個性「ローリーっぽい」というところは多くはないですが、ピースがハマった時に相乗効果が大きい振付師さんだなと思います。


その発想と応える表現の技巧が秀逸な浅田真央選手「リチュアルダンス」SPと FSを一つの作品にするというアプローチは時々ありますが、ここまで作り込んだ作品は今後でてくるのかな。


今季は河辺選手と鍵山選手がローリー・ニコルの振り付け。若手にローリーを当ててます。このあたりは日本スケ連の方針でしょうか?

眺めていて、懐かしい名前のスケーターが振り付けをしてました。多様性の時代、表現の進化を眺めるのも楽しいです。