Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2022年全日本フィギュア(2)男子シングル・アイスダンス・ペア

男子シングルに関しては現地でSPとFSを見ることができたのですが、途中までメールを打ち返す作業が結構ありまして・・・。やっぱり平日の現場は無理だな〜と悟りました。TV放送がちゃんとなかった頃は成人の日合わせで、スケジュール的には楽だったんですけどね。視聴率が落ちてきているということでこの辺りも元に戻るのかな?なんて思ったりしています。

今回の競技、全カテゴリーで一番素晴らしかったのは森口選手です。彼も実はJGPF帰り。これね、きっと全選手にもいえるんですが、入念に準備したところで、集中力の使い方を間違えればその努力は水の泡ですが、2カテゴリー、同日開催(ちなみにプロになって佐藤有香さんがペアとシングルで同日滑走はあります)だと、まず怪我をしないように滑る、この1点だけになると思います。優勝をかけた演技、ならまた違うかもですけど気をつけるポイントが少ない方がいい結果になるなと、フィギュアスケートにおいてはそう感じます。怪我を抱えている方が演技の出来はいいともたまに聞かれますし。「集中力」のキーポイントだなとつくづく実感しました。ペアね、りくりゅうのロストバケージ棄権が残念でしたし、はるすみペアが当面競技会にISUチャンピオンシップ参加権がないなど課題多し、ですが、将来に希望を感じる結果でした。

男子シングルもちょっと荒れ気味でした。最終6人、スコアがSP90点、FS180予測でしたが、ちょっと低めでSPが昌磨くん、99点であとは87〜81点、FSが昌磨くん191点であとは171点〜164点。世界の6人に入るためにはちょっと心許ないスコアになったなと感じました。これからどう仕上げるか、男子については課題が多い印象。何度も言うがさいたまの氷は二層構造(by羽生さんの2019年ワールドでのコメント参照)

優勝、宇野昌磨選手。今回は敵なしなので自分自身への戦いになりました。自力がある選手がノーミスで滑る確率をどのくらいで設定するのか、でしたが今回は調整というところでした。謎コンビネーションを連発。宇野選手は+3Tのコンビネーションが苦手なだけで、2Aのコンビネーションはいけるというのが収穫?おめでとうございます。会見のコメントは他選手への質問が及ばなくなったのがちょっとね。

2位、今回のサプライズでした島田高志郎選手。島田選手は、失礼を承知で、ノーミスで実施となった時に一番持っているスコアが低く、どこかで逆転されると思っていましたので力をほぼ出し切り2位に入ったのは素晴らしかったとは思うのですが、それがワールド代表から漏れた理由のひとつになります。勝負は水物なので、たらればが付き纏いますが、せめてSPは90点を超える点数が欲しかった。FSで逆転をされることを想定すると(実際、SFは6位)SPは難度が互角なので、ここで「抜ける」スコアが出せていたら、結果は違っていたかなと思います。選考の混迷、男子編になります。全日本表彰台で代表・・・なら、GPF2位の山本草太選手(しかも内容も良かった)を落とすことになり、それはありえない。選考は友野一希選手と、佐藤駿選手との比較だったようで、GPSの比較でも3番手。FSのTESを上げられるのか、PCSが上げられるのか戦い方の再考を求められる時期に来ています。SOIでの演技が素晴らしく良かったので、演技の芯がきちんと出てくれば、元々は多才な選手です。四大陸での活躍に期待します。でもね、そうはいっても雑感の方にも書きましたが、私は中庭くんのファンだったので、何年経ってもファンにとっては納得はいかない選考のひとつになったのは間違いないと思っています。

3位、友野一希選手。全日本10回目で初表彰台。初ワールド正代表。まずは良かった&ホッとしました。島田選手に総合得点で抜かれて、ワールド代表から溢れてしまう??とちょっとドキドキしました。友野選手はSPの難度を下げて95点くらいにして、その代わり毎回ノーミスで滑る癖をつけて欲しいです。SPは調整が容易な国内の振付師にお願いした方がとは常々なのですけど、練習では全く危なげなくクワドを飛んでいる&FSに関しては2017〜2018年シーズン時のような、クワド以外のジャンプはノーミスで滑っているという状況に戻っているのでシーズン後半の完成は期待できそうです。あと、代打として強いのは最初に書いたやるしかない状況の「集中力」、案外入念に準備した方が難しそうな印象があるので(世界ジュニアね。ケガしてましたね)突発的な負荷をかけた方がいいのでは?と、ひどい事を思っていますwワールドでの完成形のSP、FSでの友野劇場、楽しみにしています。もうひとつ、友野くん、MFアカデミーに移籍しない?スポンサーが必要な友野くん、男子の強い選手も欲しいMFアカデミーと利害が一致すると思うんですが・・・。

4位、佐藤駿選手。実は・・・戦略的に代表に入るかな?と思ってました。4Tと4Sでの構成が多い中唯一のトゥ系のみの構成。カウンター系のルッツは難しさが違うので、仮説としては誤りかもですが、調整がちゃんとできれば、エッジ系より当日の実施は容易なのでは?と思ってましたし、FSはちゃんと3番手に入ってきた。GPFにも出場している。それを納得させるにはSPの出来が悪すぎた・・・ということでしょうか?怪我明けからここまで戻しての4位、四大陸代表。次につながる演技だったかなと思います。終始落ち着いて演技できていたように思いました。曲想表現はがんばれ。

5位、山本草太選手。全日本はまあ、色々宿題ですね。でも大怪我して1回転しか飛べないところから8年かけて今回の結果が悔しいといえるまで戻してきたメンタリティーは本物だと思います。長久保先生の最晩年のお弟子さん、ここで大きく花開くのかなと思うとワールドが楽しみです。初出場ですが、大舞台には元々強いので、勝ち癖がある選手という意味でも代表に入って良かったです。難度はもう少し上げられる?

6位、三浦佳生選手。SP、苦手だよね・・・・。男子は今、ほぼ4Tと4Sの両立に課題があってそこを抜け出したのが山本草太選手、という図式です(ただし3Aが苦手)で、TESの構成が一番高いのは三浦選手なので、スピンとステップのレベルとかちょっと気をつければもうお兄さんたちを早々に追い抜きそうなんですよね。今回は残念ですが、来季以降の戦略次第では楽に代表入りしそうです。四大陸と、予想通りジュニアワールド代表。試合数が一人突出して多くて怪我とか大丈夫?と心配にはなりますが、グループ2からの猛烈な追い上げでした。

鍵山優真選手。SPはミスはあったんですけど、五輪時からすると滑りのストロークとはとも思うんですが遠くで見ても伝わる説得力のある身のこなし、滑りに、やっぱり世界の至宝だよなと実感しました。FSは流石にちょっと色々無理が。あと、一応昨季の実績でワールド代表権も出せたかなともよぎったのですが、その行使はなくて良かったです。怪我なので、待ち続けるのも辛いですけど、山本草太選手の復活があったように、後に後遺症を残さないようにまずは養生してほしいと、それだけは思いました。

山隈選手。SP、リピート決定w大学生活、大変なときもありましたが、音楽表現に優れた滑りを改めて堪能できました。お疲れ様でした。

須本選手、JGPFでメダルを獲ったことがある選手、シニアに上がってのキャリアは想像とは違っていたとは思います。選手である難しさをみた気がしました。こちらもお疲れ様でした。

男子はジュニア勢が思ったよりスコアを伸ばせず。今の男子シニアの強さを実感しました。

アイスダンスは昨季はちょっと異様な感じでしたが、今季はリセット、なので少し余裕を持ってみています。天は2物も3物も与えます。村元&髙橋組が優勝。モントリオール組にズエワ組が世界で戦いを挑む形になります。日本開催のワールドで、「オペラ座」の再演って、エモい。本当少女漫画です。『ワン・モア・ジャンプ』by赤石路代さん。主人公が「リトルマーメイド」でシングル五輪金、後にペアに転向、ペアでも「リトルマーメイド」を滑り五輪金。男性の怪我で演技内容に制限があります。(この漫画、アルベールビル〜リメハンメル五輪当時のエピソード・アクシデントが結構ネタに使われてましてストーリーとしてアリ??と思ったら今回逆輸入されたw)

小松原組。今季はちょっとエキセントリックですよね。基礎の滑りのスピードがもう少し上がればなぁ。演出力は本当素晴らしいです。ダンスは色々増えてますね。西山くんのパートナーは見つかるのかな?きだもりもいます。シングルとペアでメダルが近い今、ダンスが上げてくれば団体優勝が見えてきます。すごい状況になったな・・・と30年前には想像していなかった世界にちょっと遠い目。

コーチ陣が国際色豊かでした。ランビエール、ジスラン、ミーシャ、ズエワ、オーサー・・・。ウィズコロナの時代、大変ですが少しずつ、少しずつ元の世界に戻りますように。